本記事では,Numpyのインストールから,配列の作成,配列の情報を取得するまでを解説します.
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Numpyて何
Numpyは,Pythonの科学計算のためのパッケージで,配列の高速操作を得意とし,数学のライブラリーを持っており,離散高速フーリエ変換,線形代数,統計演算,ランダムシュミュレーションなどの機能があります.また,NumpyはコンパイルしたCコードをバックグラウンドで使い,ベクトル化することで計算を速く実行しています.
Numpyのインストール
pipを使ってインストールすることができます.
コマンドプロンプトより以下を実行します.
pip install numpy
pythonでnumpyを使うには
numpyを使うには, Numpyモジュールをインポートします.
import numpy as np
arrayで配列を作る
Numpyの多次元配列は,すべて同じタイプの要素である必要があります.例えば数値と文字を配列内で混在させることはできません.
配列を作る方法は幾つかあります.例えば,array()関数ではpythonのリストまたはタプルから配列を作成できます.
・arrray()関数を使った1次配列の作成
[IN]
import numpy as np #Numpyをnpで利用できようにする.
d1=np.array([3, 6, 9]) #リスト型をNumpy配列にします.
print(d1)
[OUT]
[3 6 9]
・arrray()関数を使った2次配列の作成
[IN]
import numpy as np #Numpyをnpで利用できようにする.
d2=np.array([[ 3, 6, 9], #
[13, 16, 19]]) #リスト型をNumpy配列にします.
print(d2)
[OUT]
[[ 3 6 9]
[13 16 19]]
Numpy配列の次元数やサイズ,要素タイプなのど情報を取得
・Numpy配列の情報を取得するには、以下の関数を使います.
関数 | 概要 |
ndarray.ndim | 次元の取得 |
ndarray.shape | 各次元の配列サイズの取得 |
ndarray.size | 配列何の要素数の合計 |
ndarray.itemsize | 配列内の各要素のバイト単位のサイズ |
ndarray.dtype | 配列を構成する要素の型式 |
・1次元配列を使ってNumpy配列の情報を取得します.
[IN]
import numpy as np
d1=np.array([3, 6, 9]) #Numpyの1次元配列を作成
print("numpy.ndim ", d1.ndim )
print("numpy.shape ", d1.shape )
print("numpy.size ", d1.size )
print("numpy.itemsize ", d1.itemsize)
print("numpy.dtype ", d1.dtype )
[OUT]
numpy.ndim 1
numpy.shape (3,)
numpy.size 3
numpy.itemsize 4
numpy.dtype int32
numpy.shapeで各次元の配列サイズを取得した時1次元配列は(3,)でした.これは要素が3個あり,pythonのタプルで1次元配列を表します.またnumpy.dtypeで要素の型式がint32と表示されました,これは32ビットの整数型を意味してます.
・2次元配列を使ってNumpy配列の情報を取得します.
import numpy as np
d2=np.array([[ 3, 6, 9], #Numpyの2次元配列を作成
[13, 16, 19]],)
print(d2)
print("numpy.ndim ", d2.ndim )
print("numpy.shape ", d2.shape )
print("numpy.size ", d2.size )
print("numpy.itemsize ", d2.itemsize)
print("numpy.dtype ", d2.dtype )
[OUT]
numpy.ndim 2
numpy.shape (2, 3)
numpy.size 6
numpy.itemsize 4
numpy.dtype int32
numpy.shapeで各次元の配列サイズを取得した時2次元配列は(2, 3)であり2行3列の配列であることが解ります.またnumpy.dtypeで要素の型式がint32と表示されました,これは32ビットの整数型を意味してます.
Numpyのデータ型式一覧
Numpy配列の型式の一覧を下記に記載します.
Numpy型式 | 概要 |
init8 | 符号あり8ビット整数型 |
init16 | 符号あり16ビット整数型 |
init32 | 符号あり32ビット整数型 |
init64 | 符号あり64ビット整数型 |
unit8 | 符号なし8ビット整数型 |
unit16 | 符号なし16ビット整数型 |
unit32 | 符号なし32ビット整数型 |
unit64 | 符号なし64ビット整数型 |
float16 | 半精度浮動小数点型 |
float32 | 単精度浮動小数点型 |
float64 | 倍精度浮動小数点型 |
float128 | 四倍精度浮動小数点型 |
complex64 | 複素数型(実部,虚部がそれぞれ単精度浮動小数点型) |
complex128 | 複素数型(実部,虚部がそれぞれ倍精度浮動小数点型) |
complex256 | 複素数型(実部,虚部がそれぞれ四倍精度浮動小数点型) |
bool | ブール型(TrueかFalseで表す) |
まとめ
以上でNumpyで配列の作成方法と配列の情報の取得方法を解説してきました.配列内の型式を計算上合わせる必要がある場合もあります,型式情報の取得方法について覚えておくとよいでしょう.
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